季節と睡眠
2017/02/20

vol.10 立春の乾燥対策

立春を過ぎて春の訪れを感じる日が増えてきましたが、まだ気温は寒い季節です。この時期眠りを妨げるのが、寒さとともに乾燥による肌の痒みがあるようです。
眠っている間に痒みを感じると、無意識にも掻いてしまうため、肌が荒れてさらに痒くなるという悪循環になってしまい、その結果、眠りもさらに妨げられてしまいます。
また、眠れないことで睡眠の質が下がると、成長ホルモンが分泌されず、そのことから肌の新陳代謝が行なわれないという面もあるのです。
入浴は快眠のためのもっとも有効な生活習慣の一つですが、入浴後は血行がよくなってかえって痒みが強くなりやすくなります。お風呂上がりや寝る前に保湿ローションを塗ることで、熟睡感が上がったという調査もあります。
また、肌触りや吸湿性の面からも、パジャマや寝具に天然素材のものを用いることで、乾燥や静電気発生も防ぐ睡眠環境にするとよいでしょう。 そして、眠っている間のベッド周りの乾燥を防ぐ加湿器を上手に活用することもオススメです。

すでに花粉の飛散も始まり、花粉アレルギーの方には快眠しづらい季節に入っていますね。アレルギー反応に関係する免疫力は、睡眠が不足すると低下してしまいます。花粉の飛散が本格化する前に、睡眠環境を整え、今のうちからきちんと眠る生活習慣をとることが、根本的な花粉症対策につながるでしょう。



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この生活知識の執筆者

鍛治 恵

鍛治 恵かじめぐみ

  • NPO睡眠文化研究会事務局長
  • 睡眠改善インストラクター

プロフィール

1989年、ロフテー株式会社に入社。快眠スタジオに配属後、睡眠文化の調査研究業務に従事。睡眠文化研究所の設立にともない研究所に異動。2009年ロフテー株式会社を退社し、フリーで睡眠文化研究を企画する。
著書に「ぐっすり。」(新潮社2013年)
NPO法人睡眠文化研究会
鍛治オフィシャルサイト