太陽光発電システム

■OMソーラーが提案する太陽光発電とは

OMクワトロソーラーの誕生

 OMソーラーは太陽の“熱エネルギー”を暖房や給湯などの熱源として、そのまま利用するシステムですが、日当たりの良い屋根全体を集熱構造にすることから、屋根に日陰をつくることになる太陽光発電パネルとの併用が難しいという面がありました。そこで、OMソーラーでは独自で集熱構造に対応する太陽光発電パネルを開発しました。それがOMクワトロソーラーです。



▶︎「OMWeb サイト クワトロソーラー」


高い性能と美しさを両立

 OMクワトロソーラーでは、太陽光発電パネルの裏側が集熱空気層となるため、気密性を確保するための施工が行われます。太陽光発電パネルは発電と同時に熱を発生させますが、クワトロソーラーではその発電熱も太陽熱と一緒に集熱することから、通常のOMソーラーに比べ、より集熱量が増える傾向にあります。一般的に太陽光発電パネルは高温になると発電効率が下がる傾向があるため、集熱(熱回収)することは、発電効率が下がりにくくなるという点でも有効に働くのです。その他、OMソーラー専用の太陽光発電パネルということから、モジュールサイズは建築寸法になっていること、集熱性をより高めるために黒色のバックシートを採用するなど、「集熱」と「発電」を高次元で融合(効率は集熱で22%、発電で13.4%を発揮、合計35.4%の高効率)する性能の高さとともに、美しさを備えた太陽光発電システムとなっています。


▶︎「クワトロベーシック製品カタログ」


圧倒的なパフォーマンスを発揮する「DM」

 そして昨秋、クワトロソーラーに新たなラインナップが加わりました。それが「クワトロDM」と名付けられた太陽光発電パネルです。従来までのクワトロソーラー(DMの登場により「クワトロベーシック」という名称へ)のパネルは建築寸法に合わせて設計されていたことから、見かけ上の変換効率(モジュール変換効率)は控え目な数値となっていましたが、クワトロDMは一般的な太陽光発電パネルと同サイズとなり、変換効率も17.1%に上昇しています。集熱効率(20%)と合わせると合計37.1%の効率となり、他の太陽光発電パネルとは比較にならない圧倒的なパフォーマンスを発揮します。クワトロベーシックと比べても、黒色バックシートが採用されないなど、集熱面で効率が2%ダウンしているものの、発電面で大幅にアップ(3.7%)していることから合計では1.7%の性能アップとなっています。例えば、ベーシックのパネル6枚で750W(1枚当り125W)を発電しますが、同程度の面積となるDMパネル4枚では1120W(1枚当り280W)となり、効率以上に大きな発電量の差が生まれます。


▶︎「クワトロDM製品カタログ」

低コストながら業界トップの品質を実現

 クワトロ DM は性能の高さだけでなく、価格的にも他の太陽光発電パネルに負けていませ ん。1kW 当りの単価は 17.5 万円を実現。また、品質面もベーシックと DM の何れも環境 先進国であるドイツの第三者試験認証機関 TUV Rheinland(テュフ・ラインランド)の認 証を取得(これにより、10 年で初期出力の 90%以上、25 年で 80%以上の出力を保証)し ているほか、PL・瑕疵保証も 20 年を実現、さらに、自然災害時の故障復旧にかかる保険(最 大 200 万)も 10 年間付与されるなど、業界トップクラスの内容となっています。パネルだ けでなくパワコンも、産業用としても扱われる独自の「ダイレクト電力変換」方式が採用 されるなど、高品質で信頼性の高い技術が盛り込まれており、96%以上という高変換効率を 誇ります。10 年間の製品保証が付与されるなど、システム全体の性能や品質に絶対の自信 を持っています。



■OMソーラーからOMクワトロソーラーへバージョンアップ

 前述しているとおり、OMソーラーの屋根に一般的な太陽光発電パネルを後付してしまうと集熱量に影響が出るため、OMソーラーの家に住んでいる方の中には、太陽光発電を導入したくても諦めていたという方も少なくないのではないでしょうか。クワトロソーラーのパネルが登場したことで、そのジレンマも解消することができます。そろそろ屋根材の葺き替え等、屋根のメンテナンス時期を迎えている方などは、これを機会にOMソーラーの屋根からOMクワトロソーラーの屋根にバージョンアップされるのはいかがでしょうか。


■DMは純粋な太陽光発電システムとしても提供

 一般的な太陽光発電パネルと同サイズのクワトロDMは、OMソーラーシステムとしてだけでなく、純粋な太陽光発電システムとしても提供しています。OMソーラーの家だけでなく、一般の家の屋根にも導入が可能ですし、もちろん家の屋根だけでなく車庫や倉庫などにも設置可能です。

▶︎太陽光発電パネル「DM」は愛知県蒲郡市にオープンした住宅展示場「SHARESラグーナ蒲郡」でご覧いただけます

■OMソーラーの家にDMを後付できないか?

 クワトロDMが、純粋な太陽光発電システムとして導入可能であれば、OMソーラーシステムとは切り離した純粋な太陽光発電システムとして、つまり、一般的な太陽光発電システムと同様、後付のシステムとしてクワトロDMを導入できないか、とお考えの方も出てくるかもしれません。確かに、屋根の葺き替えはハードルが高く、一般的な太陽光発電システムを後付するのと比べると導入費用は大きな負担になります。いくらDMが低コストでも、これではコストメリットが帳消しとなってしまいます。しかし、その場合はやはり集熱量に影響が出てきてしまうため、影響する量をあらかじめ承知の上で、DMの導入をご検討いただければと思います。(具体的には、「ガラスなし集熱面」の集熱量が減少することになります。減少する集熱量はOMシミュレーションで確認することができます。一般的には10~30%程度が目安です。施工工務店にご相談下さい)

■導入するなら、早いほうがいい


 原発の再稼働問題、電力の自由化など、エネルギーコストの今度の動向については、私たち一般市民にとっても大きな関心事となっています。家庭用の太陽光発電システムの普及とともに、電力会社による電力の買取価格は年々安くなっており、導入費用の償却期間を考えると、太陽光発電システムの導入時期は早いに越したことはありません。場合によっては近い将来、電力会社の買取価格は売電価格(電力会社から私たちが買っている価格)よりも安くなり、自家消費したほうがお得という状況になることも予想されます。蓄電池の開発など、今後の技術の進展によっては電力会社への依存度を軽減することにも繋がり、自前で太陽光発電システムを導入している強みは、より大きくなることも考えられます。


■発電シミュレーション


 例えば、クワトロDMを16枚(4.48kW)設置した場合、電気代は年間約15.7万円※1お得になります。導入費用(工事費含む)を仮に108万円(約24万円/kW)で試算すると、約7年で導入費用を回収できることになります。

※1:計算条件/建築地:浜松市、方位:真南、屋根勾配:30度、買電価格(kWh):25円、売電価格(kWh):31円