OMソーラーのしくみ
2017/01/19

vol.1 OMソーラーのお湯採りのしくみ・お手入れ

お湯採りとは

OMソーラーの家にお住まいの皆さんは、主に春から秋にかけて「お湯採り」をされている方も多いかと思います。
「お湯採り」とは、OMソーラーの機能のひとつとして、屋根で集熱した温かい空気を使って熱交換してお湯を作るシステムのこと、家庭で使う40〜50度程度のお湯を、電気やガスで沸かすのではなく、太陽熱を利用して作ろうというもので、省エネにも大きな効果があります。


お湯採りのしくみ

集熱空気を室内に送る経路であるハンドリングボックスの中に「お湯採りコイル」を組み込み、熱媒(不凍液など)を循環させて、熱交換を行い、温まった熱媒を貯湯槽に送ります。 貯湯槽内で再び熱交換して水を温め、お湯を作ります。


お手入れ・点検について

お湯採りのしくみの中でお手入れ・点検が必要な箇所は、お湯採りコイルと貯湯槽です。
お湯採りコイルについては、ハンドリングボックス内に組み込まれており、感電や送風ファンに手を挟む危険があるため、施工工務店にご依頼ください。
貯湯槽については、取扱い説明書に従いご自身でお手入れ・点検していただける部分もあります。


こんな場合はお手入れ・点検を!

  • ・お湯の出が悪くなった
  • ・ポンプはまわっているのに、お湯が採れない
  • ・お湯採りが止まらない
  • ・真夏なのにお湯が採れない

※お湯採りできない場合は、制御盤(リモコン)やハンドリングボックスなど、貯湯槽以外の原因も考えられます。施工工務店にご相談ください。





貯湯槽について

貯湯槽には、直接式(直接お湯採りコイルに水を回すタイプ)と、間接式(熱媒を介して熱交換器で貯湯槽の水を温めるタイプ)の2種類があります。OMソーラー(株)が販売する貯湯槽は全て間接式です。

直接式の貯湯槽
直接お湯採りコイルに水を回すため、水質により配管の侵食をおこしたり、長い期間の使用で流速による管の侵食が起き、穴が開く可能性があります。また、水抜きが不完全な場合には凍結して破損する場合があります。直接式の貯湯槽では、お湯採りを開始する時期には、ハンドリングボックスのコイル破損による漏水の有無のチェックをすると良いでしょう。
故障や腐食により交換するタイミングで、間接型タイプへ交換されることをお勧めします。

間接式の貯湯槽
熱媒を介して貯湯槽の水を温めるため、長期不在時を除けば水抜きの必要がありません。
ただし、熱媒は蒸発して減少することがあるため、年に一度の濃度チェックと、熱媒の防錆効果を維持するためにメーカーの指定する期間が経過したら全量交換が必要です。


貯湯槽の交換について

貯湯槽や一緒に設置された給湯器(ボイラー)の寿命は約10年ですので、そろそろ調子が悪くて買い替えを検討されている方もいらっしゃるかと思います。OMソーラーでは以下の貯湯槽やエコキュートを取り扱っています。
給湯器を交換する場合には、最新の給湯器とご利用されている貯湯槽との互換性の問題で、貯湯槽もあわせて交換が必要になる場合もあります。太陽熱利用ガス給湯暖房システムやエコキュートへの交換では、貯湯槽と給湯器をまとめて1台できるというメリットもあります。
※太陽熱利用ガス給湯暖房システムは補助暖房用のボイラーにも対応しています。エコキュートの場合は、別途暖房用ボイラーか電気温水器が必要です。